嗚呼、悲しいではないか!

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習体制は万全か?

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中国というのは共産党による独裁国家です。中国政府の上に共産党が位置します。
共産党では政治局が全体的な意思決定を行いますが、政治局の動きを決めるのは7名の政治局常務委員です。この7名が実質的に中国の最高指導者ということになる。

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習政権の一期目は、習と対立していた胡錦濤前国家主席を中心とする共産主義青年団出身のグループ(団派)との勢力争いもあり、江沢民のバックアップを得てトップに就任したが、政権の座に着くと江沢民グループの排除に動きだし、政権基盤を固めた。(これが普通?中国)
その結果、2期目となる今回の人事では、習氏への権力集中がより顕著となったと言われているがそうだろうか。


胡錦濤グループも李克強首相と汪洋副首相のみとなっています。これは前と同じ。残りのメンバーは2名が習氏グループ、2名が無派閥ながら習氏との関係が深いとされているが、反習派でしょう。
さらに、今回の人事では次の最高指導者となるべき人物が常務委員に登用されていない。普通は二期目では明確に分かる形で任命されるのはほとんどでした。メンバーは習氏と同世代で若い常務委員が存在しない。これは慣例を破って3期連続でトップに就任する野心といわれているが、本当でしょうか?


今回就任した政治局常務委員
序列1位 習近平(総書記・国家主席)(64)【留任】
序列2位 李克強(首相)(62)【留任】胡錦濤グループ。以前は習氏と対立
序列3位 栗戦書(中央弁公庁主任)(67)【昇格】習氏の最側近とされる
序列4位 汪洋(副首相)(62)【昇格】胡錦濤グループ。対米交渉などで対外的に有名
序列5位 王滬寧(中央政策研究室主任)(62)【昇格】学者出身で習政権の理論担当
     上海市出身の学者。滬寧は江沢民・胡錦濤時代の中国共産党指導理論ブレーン
     でもあった。国家副主席になっていた習近平と話を交わしていたときに、
     王滬寧は習近平に対して「あなたは何もわかってない!適当なことをしゃべら
     ないようにしてほしい!」と激しい言葉をぶつけた。烈火のごとく怒った
     習近平は「やめた!」と言って、チャイナ・ナインでいること、および国家
     副主席でいることを放り出そうとしたくらいだ。習の腹心ではありえない。
     政治家ではなく学者である。むしろ習がゴマをすっている。


序列6位 趙楽際(中央組織部長)(60)【昇格】習氏の側近。政権1期目で習氏を支えた
序列7位 韓正(上海市党委員会書記)(63)【昇格】江沢民氏に近かった。
     党上海市委員会書記として任命されるものとみられていた。しかし会期終了前
     の2007年3月に、上海市と縁のない習近平が党上海市委員会書記に就任する
     こととなり、異例の人事となった。その7か月後に新たな会期が開始すると、
     今度は兪正声が同委員会書記に就くこととなり、またしても韓正は同委員会
     書記のポストを逃した。この間、韓正は彼らの部下として同委員会副書記の
     役職を続けた。党上海市委員会書記の役職に就いた人物は中央政治局委員
     になることが慣例となっている。このため、韓正は中央政治局委員の役職に
     ついても手にすることができなかった。結局、1期5年間を棒に振り、2012年に
     晴れて党上海市委員会書記および党中央政治局委員の役職を得ることとなる。
     これで習が好きなわけがない。


玉虫色にした二人は結局上海はであり、結局は今まで通り、習派3名、江派2名、胡錦濤派2名の微妙なバランスの上にある。

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そもそも、この巨大国家が一つにまとまってゆけるはずがない。民主化を考えると分割するしかない。
当然台湾も独立させるしかないだろうし、香港もなかなか同和しないね。
分割する国家に後継指名は必要ない?と思っちゃったのだが。中華人民連邦でしょうがね。



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